« 声がする | Main | アカガエルの卵塊 »

キリム話ーその1

アナトリアオールドキリムにはまってから、
物から教えられること、伝わることがいろいろあった1年でした。

写真の2カット、どちらが古くみえますか?
40~50年前のキリムと90年位のキリムです。
こたえはなんと色が鮮やかな方が90年キリム。
色あせたものは茶以外は化学染料で染められています。
鮮やかなものは天然染料で染めたウールのキリムです。
化学染料は簡単に綺麗に染めることができるけれど、退色がはげしいのです。
天然染めは木の根や葉っぱだったり、材料集めだけでも大変だったようですが、
色は年を経てからますます深みが増すのだそうです。

簡単に綺麗でであせるもの、大変だけどますます良くなるもの、いろいろ考えさせられます。
天然染料染めの時間を越えた美しさは、苦労した人々の情熱の結晶なんですね。

kilimu06feb_007s

kilimu06feb_002s

|

« 声がする | Main | アカガエルの卵塊 »

趣味」カテゴリの記事

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

Comments

やままゆさん
二つの比較、面白いですね。
キリム(正確にはわかりませんが)の色は糸染めで織で柄を出すのですね。 天然に勝る物無しです。
良質の紙の上に描いた墨の絵や文字は時間の経過を超越します。
いまのボールペンや私も使っているインクジェットでプリントした文書や写真は数年で退色して消滅するのでしょうね。
話は少し違いますが以前、仕事の関係で輸入の捺染設備をやっていたのですが、15年程前までは日本の捺染技術は世界一で特にプリント柄の合わせ、色の鮮やかさ、堅牢度、手触り等、確かに優れていましたが、価格競争に敗れ今は壊滅状態です。 国内で売られているプリント物は殆どが中国製。
ですから15年程前の国産プリントと比べると非常にお粗末です。
しかし最早回復できませんから消費者はプリントの品質等比較出来ず(良い物が無い)安価ですが、お粗末な物を買うしか無いのです。
お粗末で安価な物が良質を駆逐したのです。
今の100円ショップ等はその先端。
日本人は良質な物を忘れたのでしょうかね。
話が違ってすみません。

Posted by: shima | Feb 17, 2006 10:10 PM

shimaさん
コメントありがとうございました。

>キリムの色は糸染めで織で柄を出すのですね。
はい、そうです。

shimaさんは綺麗な布を作るお仕事に関係されていたのですね。
良いものを作ることが生産競争で勝つわけではないところが、現実のきびしさ。
でも時代がめぐって、良いもの価値が再認識されて高まってくると信じたいですね。
またキリムの話にもどりますが、
今のトルコは産業化した安いキリムを沢山つくっていますが、昔の手作り技術の製品を復活させるプロジェクトも進んできているようです。
でも現実は、中国やインドのもっと安いものがでまわってきていて、キリム製造者が廃業という話も多いそうです。
どこの国でも状況は似ているのかもしれません。

Posted by: やままゆ | Feb 18, 2006 10:06 PM

The comments to this entry are closed.

TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference キリム話ーその1:

« 声がする | Main | アカガエルの卵塊 »